頚椎捻挫症状・治療期間

頚椎捻挫の症状の特徴・基本的な治療法、治療期間、交通事故で多い頚椎損傷の解説。

頚椎捻挫の治療期間・回復期間の目安について

 頚椎捻挫を発症してしまった場合、いったいどの程度の期間の治療が必要となるのでしょうか?

 交通事故や激しい衝突等によって発症する俗に言ばれる「ムチウチ症」は、基本的に長期的な治療期間が必要です。

 中でも頚椎捻挫の場合は、症状の度合いによって一定期間の治療期間を考慮することが重要です。

 尚、頚椎捻挫の治療期間のおおよその目安を以下にまとめておきます。

【頚椎捻挫の治療期間・回復期間の目安】
★軽度 ⇒2~4週間程度
★中度 ⇒4週間~3ヶ月程度
★重度 ⇒3ヶ月~半年・数年(交通事故などによる後遺症があると長期となる)

 頚椎捻挫は症状の度合いや、頚椎捻挫を発症した経緯、そして頚椎部分の損傷の有無など発症する症状の強さや原因が異なるため、ここで掲載する回復までの治療期間はあくまで目安としての範囲です。

 最終的な判断はやはり医師の診断に任せるのが無難です。

 何よりも大切なことは治療のスタートをできる限り早期に行うこと。また正しい治療を行うことに尽きます。

 治療法やリハビリに関しても自分に会う医師と出会えるかどうかも大きなポイントとなるかもしれません。

頚椎捻挫の治療の基本は固定と安静(期間別の治療内容)

 頚椎捻挫の治療の基本は安静と固定を主管とする保存療法が基本です。

 前項で解説してきた頚椎捻挫の症状の多くは首を動かす際に強い痛みを発症する特徴がありますが、これは炎症性障害の特徴でもある為、まずは首の動きに制限を加える為にも、安静と固定が重要な処置となります。

 頚椎の固定に関してはしっかりと固定が必要となるケースでは病院によっては「ギプス固定」を勧められるケースがあるかもしれません。

 尚、近年は頚椎カラーと呼ばれる首の頚椎専用の装具によって首の固定を行なうケースが多くあります。

 頚椎カラーの特徴は取り外しが容易である点。ギプスと異なり頚椎カラー本体を洗うことも可能である為、清潔感を維持できる点。そして更に重さが軽いという利点があります。

 逆に欠点を挙げるとすると固定力に関してはギプス固定に劣ると言えます。

 しかし、頚椎捻挫は治療期間が長期化しやすい疾患でもある為、安価な物でも良いので清潔性を保つことも考慮し2つの頚椎カラーを洗濯時に交換しながら利用すると便利です。

※写真:頚椎カラー

 尚、価格帯は一般的なもので2000円程度です。

 重厚なギプス固定に近い固定力を持つ完全固定タイプの高価なモデルもありますがドラッグストアなどで市販されている製品で十分です。

 頚椎カラーは顎の下端から鎖骨までの寸法でサイズを決めますが、首の長さは個人差があるため、必ずサイズの確認を行ないゆとりのあるサイズを選択することが重要です。

回復期間の装具療法【画像】

 今後は頚椎カラーを使用する装具療法と保存療法が頚椎捻挫の治療の基本となってくるでしょう。

 尚、炎症が強い場合は、症状発症直後の数日はアイシング処置が有効となります。

 これは誰もが一度は経験があると思われる足関節などの捻挫のケースをイメージされるとわかりやすいかもしれません。

 また3日間~5日間程度経過した段階では、アイシング療法から温熱療法へ切り替えていくのが通常です。

 温熱療法では血行の流れの促進を計り、人間が本来持っている自然治癒力の作用を最大限に引き出すことを目的として治療が実施されます。

手や足にしびれ症状などが見られるケース

 交通事故などによって首に大きな負担が加わり、数日経過した後に手や足にしびれ症状が確認されるようになっている場合は、頚椎捻挫だけでなく他の首の障害を発症している可能性を検討する必要がります。

 手足のしびれを伴う首の病気の中でも最も可能性が高い疾患は「頚椎ヘルニア」です。

 頚椎ヘルニアは頚椎内の椎間板に何らかの原因で神経圧迫が発生している際に生じる首の病気で前腕部や指先だけでなく足を含めた四肢にしびれ感覚を伴う症状を発症する傾向があります。

 また、加齢に伴って発症する傾向を持つ「頚椎症性神経根症」なども頚椎が原因となって四肢にしびれ症状をもたらす疾患です。

しびれ症状を伴う場合【画像】

 頚椎症性神経根症は関節内の軟骨組織の摩耗など複数の要因が原因となって発症する特徴がありますが、しびれ症状を確認した際に、数日前に交通事故にあっていた場合でも交通事故が原因で症状を発症しているのか?それとも違う疾患が原因によって症状を伴っているのかを見極めることが大切です。

 これらの診断はやはり個人では行なうことはできませんので、病院でしっかりと診察と検査を受け現在の自分の状態を正確に把握し適切な治療を開始することが大切です。